母の介護経験から始まった道

　私はこの春、「みち訪問鍼灸マッサージ」を開業する準備を進めています。この決断は、母が脳梗塞を患い、自宅に戻ってからの経験がきっかけでした。
 

叶わなかったリハビリへの思い

　母は歩行に不自由を感じ、口腔麻痺も抱えていました。地域包括支援センターの担当者に相談し、住宅改修や設備の設置は行われたものの、私が望んでいたリハビリ施設への通所は実現しませんでした。
母はリハビリよりもマッサージを希望しており、近隣で歩行リハビリに強いマッサージを探しましたが、見つかりません。最終的に駅前の脳梗塞リハビリステーションを見つけ、半年間通い、改善は見られましたが、自費での経済的負担が大きく、継続は難しい状況でした。
 

訪問で支える選択肢を広げたい

　この経験を通して、私はリハビリや身体のケアに深い関心を持ち、歩行に不安を抱える方々の中でも、訪問で行える鍼灸マッサージを提供したいと考えるようになりました。
母のように軽度の要介護認定者でも、デイケアサービスを利用していない方、生活の中に不自由さを感じる方はたくさんいます。そういった方々の力になりたい。これが私の原点です。
 

医療保険を活用して、安心のサービスを

　開業準備の中で知ったのは、訪問マッサージの効果について懐疑的な主治医やケアマネジャーが多いという現実でした。そこで、母が受けた自費の脳梗塞リハビリで得た知識を活かし、介護保険ではなく医療保険の適用を目指しました。
これにより、自己負担は1割となり、経済的負担を抑えながら継続的にサービスを受けていただけます。
 

最後に

　「みち訪問鍼灸マッサージ」では、あなたの健康と快適な生活を、訪問という形で支えます。私自身の経験が、同じように困っている方の助けとなることを願っています。